第139章 彼に一目会いたい

南雲玲奈は一瞬きょとんとしてから尋ねた。

「賠償を求めるのはいいけど……中島美奈のほうは、もう警察に捕まってるんでしょ? これ以上、どうやって惨めにできるの?」

藤井一輝はあっさり答える。

「やれることはいくらでもある。たとえば、拘置を数日延ばすとかさ。あの女、前に心理カウンセラーを使って香澄を陥れようとしただろ。こういうときに追い打ちをかけないなんて、こっちが損だ」

南雲玲奈は特に反対もしなかった。

「いいよ。どうせ任せる。やり方は私に報告しなくていい。……ただ一つだけ。こっちの内通者、まだ確定してない。急いで。万が一が怖いから」

「もう目星はついてる。新山の可能性が高い」

...

ログインして続きを読む